PFLANZEN-APOTHEKE OFFICIAL BLOG

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オリジナルブレンド ハーブティーショップ <プランツェン アポテーケ>オフィシャルブログ

2017年3月の記事一覧

AMULET②

AMULETでブレンドしたハーブの
古代~中世期ヨーロッパでの言い伝えや活用法を一部紹介します。

【エルダーフラワー】

テーマ:守護、悪魔祓い、治癒と治療

あらゆる攻撃から守る植物と言われ重宝された。
家の玄関や窓辺に枝を吊るしておくと家を自然災害から守り、
枝をお守りとして身につけておけば病気や災難に遭わないとされた。
何世紀にも渡り、聖職者や魔法使いが使用する杖の材料に使われてきた。

※ハリーポッターファンの方へ。
ダンブルドア先生が持っていた最強の魔法の杖「ニワトコの杖」は
このエルダーフラワー(西洋ニワトコ)の枝です。

【リンデン】

テーマ:守護、愛情、安心感。

守護の木と言われ、
その枝はエルダーフラワーと同じく玄関に吊るすと悪霊や病の浸入から守り、
庭でこの木を育てると家と家族が守られるとされた。
葉には愛と安心の力が宿り、ハートを開き不安を取り除くと言われてきた。
不眠の解消に枕の材料に使われた。(葉は現在も不安や不眠のハーブとして使われます)

【ネトル】

テーマ:守護、治療

魔除け、特に人からの恨みやネガティヴな感情を跳ね返す力があるとされた。
また身体と心を強くしたり、お守りのように身につけることで恐怖心を克服できるとされた。
(非常に治癒効果が高くミネラル、特に鉄分が多いので現在もメディカルハーブとして活用されています)

昔の人々にとって上記ハーブが持つ「守護」の力は
現代的には
「免疫力向上、風邪予防、安心感、安眠」といった効能に言い換えられます。

昔の人々はその研ぎ澄まされた感性から「効能」を感覚的にキャッチしていたのかもしれません。

こうして、
このお茶が持つ優しくて温かな個性と
それを裏付けるような先人達のハーブの活用法からヒントを得て
このお茶を「AMULET」と名付けました。

AMULET①で書いたように
そもそもは妊婦さん向けに考案したブレンドですので

鉄分をはじめとするミネラルや葉酸が豊富で(ルイボス、ネトル)、
免疫力を高め(エルダーフラワー)、
代謝を整えむくみにも効果があり(ネトル)、
穏やかにホルモンのバランスを整え(ローズ)、

メンタル面では
恐れや不安を軽減して(リンデン、ローズ、アップル)、
愛や自信を感じられる(リンデン、ローズ)お茶です。

オーガニックルイボスをベースに使用し、
ドライアップルを加えることで苦味を押さえたフルーティーな風味。

どなたでも飲みやすい万能なブレンドです。

このハーブティーがまるで「お守り」のように
身体と心を守り、温かさと安心感をもたらしてくれますように。

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AMULET①

今日はAMULETについてご紹介。

AMULETと名付けたこのブレンド、
「お守り、神のご加護」という意味があります。

仮販売という形でハーブティーを作っていた去年の夏頃、

妊婦さんからのリクエストで妊娠中に生じやすい身体の不調、
心の揺らぎに対応するようなブレンドを作ったことがこのお茶のはじまりです

このハーブティーには、不安を払拭してくれるような明るさ、穏やかさがあり
それは配合ハーブのメンタル面への作用だとは思いますが、
ドライの状態で香りを嗅ぐだけでも心身が緩む感覚があります。

実際にこのハーブティーを飲んだ妊婦さん、妊婦さん以外の方からも
「飲むと安心できる」といった感想をいただくことがありました。

後になってから、このブレンドに使用したハーブにまつわるヨーロッパ中世期の伝承や
当時の活用法など調べてみたら、共通点があったのです。

共通キーワードは「守護」「魔除け」「愛」。

妊婦さんの心身の不調に対処するように、実用的に選んだハーブ達は、
何百年もの間(もっと長いかも)、守護や愛の力があるとして活用されてきたものでした。

このお茶の要となる3つのハーブについての言い伝え、活用法について
次のブログにまとめます。

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謹賀新年

謹賀新年は、
お正月や新しい節目を迎える慶びを表現したブレンドです。

新しい年を迎えるのにふさわしい、特別なお茶にしたくて
材料の選択にはいつも以上にこだわって作りました。

ブレンドを作る時にイメージしたのは
新年を迎えた喜びが静かにじわじわと身体に沁み入って、
おめでたさや華やかさ、清々しさが感じられるお茶。

お正月の縁起物であり、
寒さ厳しい冬のお茶に最適な「黒豆」を使うことはすぐに決めましたが
黒豆茶は豆の種類や、粒の状態か砕いてあるかで味がかなり変わります。

何種類か黒豆茶を試してみた結果、今回は
「幻の黒豆」とも言われる
北海道産の希少種「黒千石大豆」の粒タイプを選びました。

決め手は、
香ばしくあっさりした風味でしたが
後から黒千石大豆には
「アントシアニン」というアンチエイジング成分が普通の黒豆の2倍以上も含まれているとわかりました。

☆アントシアニン補足☆

ポリフェノールの一種。
抗酸化作用と脂肪代謝を促進し内蔵脂肪を減らす作用がある。
内蔵脂肪が減ることで「長寿ホルモン」と言われるアディポネクチンの分泌が促されるという好循環が生まれる。

黒千石大豆は
若々しさを保つ成分が豊富なところもまた健康長寿を願う新年にぴったりなのでした。

この黒千石大豆にハニーブッシュを足して、
より香ばしさと甘さが感じられるベースを作りました。

ハニーブッシュは南アフリカ原産の希少種。
アンチエイジング成分やミネラルが豊富、甘く香ばしい風味と
「黒千石大豆」と共通点が多く、そのせいか相性がとても良かったのです。

そして、
お茶に華やかさを添えるのはやっぱり「お花」。
ということで7種類のお花をチョイス。

お花のハーブは種類や配合量によっては
香りが強すぎたり、えぐみが出てお茶が飲みにくくなってしまいますが、
黒豆茶の風味を引き立てるような香りの立ち方と控えめな味に調整しました。

7種のお花のうちマローブルーは無味無臭ですが
色の華やかさと、身体に潤いを与える作用から配合しています。

そして最後に、
お正月の清らかな空気、清々しさをなんとか表現できないかなと考えた時、
最初は「ペパーミント」を思い浮かべましたが(安易な発想です)
黒豆にお花が優しく香るお茶とはあまり相性が良くありません。

その後思いついたのが「ブラックペッパー」

ブラックペッパー入りのお茶?と驚かれるかもしれませんが、
味に大きな影響はありません。

お花の香りに混じってほんの少しだけ、スーッとした香りを感じていただけると思います。
お茶を熱々のうちに飲んでいただくと、喉越しにかすかな清涼感があります。

「風味」というよりは「感覚」として味わっていただくイメージです。

大地の恵みが凝縮された千石黒大豆とハニーブッシュ、
7種の花々の華やかさ、
ブラックペッパーの爽やかさ。

自然界の恵みがふんだんにブレンドされた、お正月にふさわしいお茶になりました。

お祝いの席のお茶としても、
日常のお茶としても是非。和菓子との相性も非常に良いです。

お正月はもちろんのこと、
春先の肌寒い時期まで美味しくお飲みいただけます。

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