PFLANZEN-APOTHEKE OFFICIAL BLOG

PFLANZEN-APOTHEKE OFFICIAL BLOG

オリジナルブレンド ハーブティーショップ <プランツェン アポテーケ>オフィシャルブログ

2017年7月の記事一覧

紅茶のこと

プランツェン アポテーケでは、ハーブ以外にもスパイス・花・フルーツなど様々な植物素材をブレンドします。

ルイボスティー・黒豆茶・ほうじ茶などの茶葉を使ったブレンドもありますが、紅茶はまだ使ったことがありません。

紅茶×ハーブの組合せは珍しくありませんが、これまでなかなかベストな紅茶に巡りあえませんでした。

紅茶は産地・収穫時期・製法によって味と香りが大きく異なりますし、品質や風味の高低差がこれほど大きいお茶は他にないように思います。

またハーブとブレンドする場合、上質ならOK、オーガニックならOKと言うわけでもないのです。

高級な茶葉であっても、ハーブ等々とのブレンドに適さなかったり(たとえばダージリンファーストフラッシュなど)、

オーガニック認定のものは安心・安全ですが、美味しさやハーブとの相性はまた別の話です。

というわけで、
ブレンドティーとしての美味しさにこだわるほど紅茶選びの壁にぶつかっていましたが、最近とうとう上質でブレンドに適した茶葉と出会うことができました。

お世話になっている茶商オーナーのアドバイスを元に、何種類もの紅茶の試飲をした結果、3種類ほどに絞られてきました。

シングルで飲んでももちろん美味しく、ハーブやスパイス等とブレンドすれば相乗的に美味しくなる理想的な紅茶です。

秋以降は紅茶を使った新作を出していく予定ですが、ブレンドにより紅茶の茶葉も変えるつもりです。

どんなレシピが出来上がるか、楽しみながら試作を重ねています。

知識と感性の板挟みになったら

ブレンドについて試行錯誤している際に障害となるのが、意外にもハーブの知識だったりします。

〇〇のハーブは〇〇に効くとか
〇〇と△△を組み合わせるのが良いとか

それらは事実なのですが

定番にとらわれすぎると、新しいレシピが生まれてこないですし

知識って、時々感性の優位に立ちたがるのです。
私だけかもしれませんが。

知識と感性の板挟みになったら、一旦本もノートも閉じます。

ドライハーブやスパイスを手に乗せて観察したり、ひとつひとつの素材をシングルティーとして淹れてみて、
植物の個性をもう一度確認してみます。

 

見た印象・香りの印象・口に含んだ印象・喉を過ぎたあとの印象。

真っ新な気持ち・空っぽの頭で、植物の個性と向き合ってみます。

そうすることで、植物の魅力、個性を再発見することがあります。

薬効だけ、味だけ、香りだけ、と部分的にフォーカスするのではなく
植物の全体像や雰囲気を重視することで、プランツェン・アポテーケらしいレシピが出来上がっていきます。

 

 

こんな感じでやっていますから、ひとつのレシピが完成するまでに大変時間がかかります。

それでもいいのです。
植物とゆっくりと向き合いながらレシピを組み立てていく時間こそが、一番の楽しみ・喜びなのです。

凍頂烏龍茶

凍頂烏龍茶は、花のような香り・軽い飲み心地を特徴とする台湾を代表する烏龍茶です。

〈ORIENTAL DEW〉では化学肥料や農薬の散布をおこなっていない無農薬茶園の凍頂烏龍茶を使用しています。

自然栽培に近い厳しい環境下で育った無農薬茶園の茶葉は甘みや香りが強くなる反面、生産量は非常に少なくなります。

また凍頂烏龍茶は微発酵のものが主流ですが〈ORIENTAL DEW〉では中発酵のものを選びました。

微発酵の茶葉より香りも味も際立ちますが、茶葉の質が良いため渋さはありません。

無農薬栽培かつ中発酵の希少な凍頂烏龍茶との出会いから誕生した〈ORIENTAL DEW〉。

この茶葉の魅力を引き立てるバランスでローズ・フルーツ・ハーブをブレンドしています。

_ORIENTAL DEW

<<<PREVIOUS | TOP | NEXT>>>