知識と感性の板挟みになったら
2017.7.11
ブレンドについて試行錯誤している際に障害となるのが、意外にもハーブの知識だったりします。
〇〇のハーブは〇〇に効くとか
〇〇と△△を組み合わせるのが良いとか
それらは事実なのですが
定番にとらわれすぎると、新しいレシピが生まれてこないですし
知識って、時々感性の優位に立ちたがるのです。
私だけかもしれませんが。
知識と感性の板挟みになったら、一旦本もノートも閉じます。
ドライハーブやスパイスを手に乗せて観察したり、ひとつひとつの素材をシングルティーとして淹れてみて、
植物の個性をもう一度確認してみます。
見た印象・香りの印象・口に含んだ印象・喉を過ぎたあとの印象。
真っ新な気持ち・空っぽの頭で、植物の個性と向き合ってみます。
そうすることで、植物の魅力、個性を再発見することがあります。
薬効だけ、味だけ、香りだけ、と部分的にフォーカスするのではなく
植物の全体像や雰囲気を重視することで、プランツェン・アポテーケらしいレシピが出来上がっていきます。
こんな感じでやっていますから、ひとつのレシピが完成するまでに大変時間がかかります。
それでもいいのです。
植物とゆっくりと向き合いながらレシピを組み立てていく時間こそが、一番の楽しみ・喜びなのです。