PFLANZEN-APOTHEKE OFFICIAL BLOG

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オリジナルブレンド ハーブティーショップ <プランツェン アポテーケ>オフィシャルブログ

ひとりごとの記事一覧

新しいレシピへの可能性や、今思うこと

今冬の新作、クリスマスブレンドティーの発売準備も終盤にさしかかり、昨シーズンからのウインター・謹賀新年も発売を控えているなか、最近は来春以降作ってみたいブレンドのことを考え始めています。

 

プランツェン アポテーケのお茶はフレーバー(香料)を使わずに、上質・新鮮な植物素材の個性を活かすことで、美味しいお茶をつくっています。

しかしながら、乾燥させた植物素材ではどうしてもイメージ通りにいかないこともあることを、レシピ作りの過程で感じることもありました。

 

フレーバーティーは、まるで香水のように複雑な香りの構成やドライフルーツでは再現できないフルーツの香りがしたり、フレーバーティーならではの魅力があります。

 

このフレーバーティのような香りを植物素材だけで再現できないかと常々考えていたのですが、数日前に閃いたことがあり少し試作してみたらなかなか良い手応え。

来年は実現できるかもしれません。

 

実現させるにはあちこちへ出向いて要交渉となると思いますが、叶うかもしれないという希望が見えたことに静かに興奮しております。

 

最近は、メディカルなハーブティーより本当に美味しいブレンドティーを作りたいという気持ちがあります。

植物素材にはすべて薬効がありますが、それは植物の魅力の一部分と考えています。

レシピ作りの際はもちろん、心身への作用も考慮していますが、新しいブレンドティーを作っていきたいというのが今一番のモチベーションです。

 

お茶ブランドを立ち上げてから、
紅茶とハーブティーの違いやフレーバーティーとハーブティーの違いがよくわからない方、紅茶もハーブティーも苦手な方・そもそもお茶に興味がない方など、お茶に対して「美味しい」という認識を持っていない方やお茶に対する興味が薄い方が結構たくさんいらっしゃることを知りました。

長年、お茶が身近な存在の自分にとっては驚きでしたが、そのような声を聞くたびに自分の慢心に気づいたり自分がつくるブレンドティーを客観的に見直す機会となりました。

またそのような方々が、どういうわけかプランツェン アポテーケのお茶に偶然出会って、美味しかったと作り手へわざわざ伝えてくださることも何度かあり、それは本当に嬉しいことでした。

これからも、植物の生命力と美しさが活きたブレンドティーの可能性をもっともっと追求したいと思っています。

 

来週から発売する冬のお茶たち(WINTER,HOLY)も、それぞれちょっとしたチャレンジでしたが、皆様へお届けするのを楽しみにしながら、あと少し準備に専念します。

今回はたくさんリリースしますので、少しづつお知らせしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅茶のこと

プランツェン アポテーケでは、ハーブ以外にもスパイス・花・フルーツなど様々な植物素材をブレンドします。

ルイボスティー・黒豆茶・ほうじ茶などの茶葉を使ったブレンドもありますが、紅茶はまだ使ったことがありません。

紅茶×ハーブの組合せは珍しくありませんが、これまでなかなかベストな紅茶に巡りあえませんでした。

紅茶は産地・収穫時期・製法によって味と香りが大きく異なりますし、品質や風味の高低差がこれほど大きいお茶は他にないように思います。

またハーブとブレンドする場合、上質ならOK、オーガニックならOKと言うわけでもないのです。

高級な茶葉であっても、ハーブ等々とのブレンドに適さなかったり(たとえばダージリンファーストフラッシュなど)、

オーガニック認定のものは安心・安全ですが、美味しさやハーブとの相性はまた別の話です。

というわけで、
ブレンドティーとしての美味しさにこだわるほど紅茶選びの壁にぶつかっていましたが、最近とうとう上質でブレンドに適した茶葉と出会うことができました。

お世話になっている茶商オーナーのアドバイスを元に、何種類もの紅茶の試飲をした結果、3種類ほどに絞られてきました。

シングルで飲んでももちろん美味しく、ハーブやスパイス等とブレンドすれば相乗的に美味しくなる理想的な紅茶です。

秋以降は紅茶を使った新作を出していく予定ですが、ブレンドにより紅茶の茶葉も変えるつもりです。

どんなレシピが出来上がるか、楽しみながら試作を重ねています。

知識と感性の板挟みになったら

ブレンドについて試行錯誤している際に障害となるのが、意外にもハーブの知識だったりします。

〇〇のハーブは〇〇に効くとか
〇〇と△△を組み合わせるのが良いとか

それらは事実なのですが

定番にとらわれすぎると、新しいレシピが生まれてこないですし

知識って、時々感性の優位に立ちたがるのです。
私だけかもしれませんが。

知識と感性の板挟みになったら、一旦本もノートも閉じます。

ドライハーブやスパイスを手に乗せて観察したり、ひとつひとつの素材をシングルティーとして淹れてみて、
植物の個性をもう一度確認してみます。

 

見た印象・香りの印象・口に含んだ印象・喉を過ぎたあとの印象。

真っ新な気持ち・空っぽの頭で、植物の個性と向き合ってみます。

そうすることで、植物の魅力、個性を再発見することがあります。

薬効だけ、味だけ、香りだけ、と部分的にフォーカスするのではなく
植物の全体像や雰囲気を重視することで、プランツェン・アポテーケらしいレシピが出来上がっていきます。

 

 

こんな感じでやっていますから、ひとつのレシピが完成するまでに大変時間がかかります。

それでもいいのです。
植物とゆっくりと向き合いながらレシピを組み立てていく時間こそが、一番の楽しみ・喜びなのです。

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