謹賀新年は、
お正月や新しい節目を迎える慶びを表現したブレンドです。
新しい年を迎えるのにふさわしい、特別なお茶にしたくて
材料の選択にはいつも以上にこだわって作りました。
ブレンドを作る時にイメージしたのは
新年を迎えた喜びが静かにじわじわと身体に沁み入って、
おめでたさや華やかさ、清々しさが感じられるお茶。
お正月の縁起物であり、
寒さ厳しい冬のお茶に最適な「黒豆」を使うことはすぐに決めましたが
黒豆茶は豆の種類や、粒の状態か砕いてあるかで味がかなり変わります。
何種類か黒豆茶を試してみた結果、今回は
「幻の黒豆」とも言われる
北海道産の希少種「黒千石大豆」の粒タイプを選びました。
決め手は、
香ばしくあっさりした風味でしたが
後から黒千石大豆には
「アントシアニン」というアンチエイジング成分が普通の黒豆の2倍以上も含まれているとわかりました。
☆アントシアニン補足☆
ポリフェノールの一種。
抗酸化作用と脂肪代謝を促進し内蔵脂肪を減らす作用がある。
内蔵脂肪が減ることで「長寿ホルモン」と言われるアディポネクチンの分泌が促されるという好循環が生まれる。
黒千石大豆は
若々しさを保つ成分が豊富なところもまた健康長寿を願う新年にぴったりなのでした。
この黒千石大豆にハニーブッシュを足して、
より香ばしさと甘さが感じられるベースを作りました。
ハニーブッシュは南アフリカ原産の希少種。
アンチエイジング成分やミネラルが豊富、甘く香ばしい風味と
「黒千石大豆」と共通点が多く、そのせいか相性がとても良かったのです。
そして、
お茶に華やかさを添えるのはやっぱり「お花」。
ということで7種類のお花をチョイス。
お花のハーブは種類や配合量によっては
香りが強すぎたり、えぐみが出てお茶が飲みにくくなってしまいますが、
黒豆茶の風味を引き立てるような香りの立ち方と控えめな味に調整しました。
7種のお花のうちマローブルーは無味無臭ですが
色の華やかさと、身体に潤いを与える作用から配合しています。
そして最後に、
お正月の清らかな空気、清々しさをなんとか表現できないかなと考えた時、
最初は「ペパーミント」を思い浮かべましたが(安易な発想です)
黒豆にお花が優しく香るお茶とはあまり相性が良くありません。
その後思いついたのが「ブラックペッパー」
ブラックペッパー入りのお茶?と驚かれるかもしれませんが、
味に大きな影響はありません。
お花の香りに混じってほんの少しだけ、スーッとした香りを感じていただけると思います。
お茶を熱々のうちに飲んでいただくと、喉越しにかすかな清涼感があります。
「風味」というよりは「感覚」として味わっていただくイメージです。
大地の恵みが凝縮された千石黒大豆とハニーブッシュ、
7種の花々の華やかさ、
ブラックペッパーの爽やかさ。
自然界の恵みがふんだんにブレンドされた、お正月にふさわしいお茶になりました。
お祝いの席のお茶としても、
日常のお茶としても是非。和菓子との相性も非常に良いです。
お正月はもちろんのこと、
春先の肌寒い時期まで美味しくお飲みいただけます。